志の高い人材の存在を前提としない組織の運営って・・というお話。
企業経営の本を読みますと、こんな場面が。
経営層は高い志を持ち、社会のために全力で尽くそうとしている。
中堅幹部は管理能力・指導能力に優れ、若い方は懸命に成長を目指そうとしている。
パートタイム勤務だけど、自己実現のために、仕事のやり方を創意工夫して改善したいと思っている・・
そして、やむなく組織からいなくなる方がいても、どこからともなく同じく優秀な方が供給され、若い方はどんどん成長していく。
コンサルタントの提案してくる「ソリューション」もこういう前提?と感じられることも。
うーん。。
国際的に事業展開する優良企業の中はわかりませんが、身近では先に挙げたような志の高い方はまったく思い当たりません。
みんな、ごく普通の悩みと欲望を持った平凡な人物ばかりですし、特に、能力に優れているわけではありません。
でも、経営本で、そういうのを前提にした本ってあまり見かけません。
「どうすれば定時ダッシュばかり考えている若者に仕事をさせられるか」
「いつも不機嫌で人のあら探しと噂話ばかりしているお局さんをコントロールするには」
「理解力のない経営層にいかに恥をかかせずに総会を乗り切るか」
「向上心のない定年間際のおじいちゃんの能力をどう活用するか」
私が本を書くなら、こういうテーマで行こうと思います。
いえ、さっぱりその解決策は思いつきません。
もし、そういう経営の本がありましたら、ぜひ、ご紹介ください。