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すらすら日記。

すらすら☆

新人の銀行員におすすめしたい本5冊。

新人の銀行員に読んで欲しいおすすめ本を5冊紹介したいと思います。

ご紹介する本は、日常の仕事に直接、役立つものではありませんが、金融にかかわる社会の仕組みなど、その背景を知ることができれば、単調でつらく思われる仕事の「意義」のようなものも理解できるかもしれません。


現代の金融入門 [新版] (ちくま新書)

現代の金融入門 [新版] (ちくま新書)

池尾教授の「現代の金融入門」です。

そもそも何のために「金融」というものが存在するのか、銀行貸出により行われる「信用創造」とは何か。

わが国の中央銀行である日本銀行の役割、金融政策とは何か、など。

経済学や金融の前提知識がないと難しく感じられる部分もあるかもしれませんが、金融に関わる仕事をしているなら理解しておきたいことが学べます。



金融は、複雑な法制度やシステムに支えられておりますが、他の産業と同じくそこに従事しているのは生身の欲望を持った人間たちです。

本書、「世紀の空売り」は米国において、低所得者でも家を持てるというサブプライムローンの隆盛による空前の住宅ブームのまやかしを見抜いて、「空売り*1を仕掛けてバブル崩壊時に大儲けした人々を描いております。

金融機関は、どこの国でも政府・公的機関による厳しい規制に縛られていますが、なぜ、そのような規制が設けられているのかは、この米国サブプライムローン危機とリーマン・ショックのことを知らないと理解できないと思われます。

読み物としてたいへん面白い1冊なのでぜひ。

本書、マネー・ショート 華麗なる大逆転 [Blu-ray]として映画化もされています。



日本の金融制度(第3版)

日本の金融制度(第3版)


金融は歴史的に形成され、政府の規制によりデザインされてきた制度の固まりでもあります。

現実に存在する金融制度が、どのような法制度に支えられており、どのように機能しているのか。

さまざまな金融市場がどのような参加者を迎え、どのように運営されているのか知ることができます。

自分が属する金融機関の位置づけなども理解できるでしょう。



コーポレートファイナンス実践講座

コーポレートファイナンス実践講座


事業会社がファイナンスを受けようとする場合、銀行借入や社債発行など、様々な手段が考えられます。

ファイナンスというと難解で現実味がない数式や理論ばかり・・というのではなく、実際にわが国で利用されている制度を紹介して、まさに「実践」のために使える実務書です。

事業会社と相対する金融機関の営業もこのくらいは理解していないと話が通じないでしょう。


金融

金融


大学で使用される金融論と呼ばれる学問の教科書は、難しい数式ばかりがでてきて現実との接点がなかなか理解しにくいものです。

本書も大学の学部向けテキストですが、実際の制度まで目配りして記述されており、実務家がわからないところを辞書のように引いて調べるのにも使える平易な金融のテキストです。

最新のものであり、マイナス金利政策など、今日的なトピックにも触れられています。



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*1:実際には、サブプライムローン証券化商品のデフォルト時に保険金が支払われるクレジット・デフォルト・スワップCDS)の買いを仕掛ていた。CDSの売り手であるAIGは破綻危機に瀕したが米国政府により公的資金が用意され、全額支払いが行われた。

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