数字に強くなりたい。(その3)
さて、その3です。
簿記の技術、会計学の知識、税法の解釈などはそれ自体では何も表すことはできません。
それらは実取引を財務諸表にどう表し、課税所得をどのように計算するかの「道具」に過ぎないので、実際の商取引を理解していないと、どう現実を切り取って数字に「変換」したらよいのか、わからないわけです。
こういうと、会計学を学問として学ぶ方や、公認会計士などの会計プロフェッションの方々に「会計学を軽んじるのか」とのお叱りを受けそうですが、この「道具」はかなりよくできておりまして、数字という形で、企業(事業活動)という形の無いものを誰にもわかるように表すことができます。
その数字を読むためにはちょっとだけ会計という「ルール」を勉強する必要がありますが、会計知識は英語やITを学ぶよりも、手軽に学習することが可能です。
道具を手に入れたら、その背後にある実際の商取引の内容を深く理解することに時間をかけましょう。
そうすれば、数字に強くなることができると思います。