秘密を知っているということについて。
人の知らない秘密を握っているという感覚は、自分があたかも選ばれた人間であるかのような優越感をもたらすと聞きます。
事実、秘密を握って「情報の出し方」をコントロールし、人々を翻弄することで権力を行使している人物は多いと思われますので。
会社組織の中にも、新製品の発売、次期の役員人事、決算業績の動向まで、外部には知り得ない多くの秘密があります。
多くの秘密を持っている経営陣の中には、時に、自分は選ばれた人間なのだから、守秘義務の対象範囲外だと錯覚している人物がいることがあります。
会社からの正式公表の前に、日本経済新聞が書き飛ばす記事を見かけるに、「内部から情報をもらっているのではないか」という疑念を感じることも。その情報をもらしてしまうのは、その立場にある人=偉い人であるとしか思えません。
私が考えるに、そんな飛ばし記事は、先んじてスクープ報道をしたいという日本経済新聞の功を焦る気持ちと、特別に秘密を教えてやるのだ、俺はそういう秘密を持っている選ばれた人間なのだというつまらない虚栄心の結合によって起きているかもしれません。
これは公正であるべき資本市場のルールに違反するものであり、彼らの卑しい精神を満足させるだけであり、無価値どころか、資本市場に害を為すものであると糾弾したいと思います。
さて、昨今、秘密を持っているは偉い人だけではありません。
SNSでの投稿をきっかけに、あるパソコン等を販売する会社が、組織ぐるみで、知識が無い弱者から無知につけ込んでお金を巻き上げるような商法を行っている実体が明らかになりました。
偉い人は「私はそんな命令はしていない、現場の部下が勝手に暴走したことだ」と言い逃れしようとしましたが、現場の秘密を握る人々は声をあげ、その嘘はたちまち暴かれることに。
秘密の情報は、偉い人の虚栄心を満たすために悪用されることもあれば、必要な時に明かされることで社会正義の武器にもなるようです。
あなたは、どんな秘密を知っているでしょうか。