税金問題を短時間で読めます。
最近、新版が出ましたこちらをご紹介します。
- 作者: 三木義一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/03/23
- メディア: 新書
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新書のサイズですが、所得税・法人税・消費税・相続税・地方税まで取り上げてます。
政権交代後の税制改正の取り組みにやや好意的な記述も見られますが、
暫定税率の見直し失敗や、相続税改正の混乱など批判している部分も。
相続税でいろいろ挙げられている問題点は
やや極端な事例なのでしょうか、疑問も感じましたが
現状の相続税にはいろいろおかしい点が多いと
理解できました。
発泡酒など酒税改正のめちゃくちゃぶりや、
印紙税も実情に合わないと批判しております。
なお、消費税に関しては
シンプルでも公平でも無い、と断じていますが、
これには賛同できません。
消費税は若者も高齢者も等しく負担するので公平ですし
複雑怪奇で過重な事務負担を招いている法人税に比べれば
特別措置や例外も少なく、税額計算は非常にシンプルであると
考えております。
ただし、複数税率や食料品などの免税・非課税措置も
結局は消費者のためにはならない、とも論じています。
短時間でさらっと読めますので、
著者の意見に賛成するにせよ、反対するにせよ、
今日の税金の問題を考える上で、お勧めします。