すらすら日記。

すらすら☆

「誰が発言した」ではなく、「何を言っているか」という視点を。

まだ読み終わっておりませんが、非常に興味深く面白い本なので一部を少々ご紹介。

金融機関に限りませんが、日本の大企業において長期雇用慣行の下、右肩上がりでの経済成長を体験してきた組織は、組織の保守化・硬直化が生じやすいとされます。

その組織風土を客観的に測定・評価するツールとして、「属人思考」という概念が提唱されていると。

属人思考とは・・問題の把握・解決策の策定にあたり、

何が問題であるかという「内容」の視点よりも、
誰がその問題点を指摘しているかという「人」の視点が優先する思考様式であります。

属人思考の強い組織では、問題点を指摘するスタッフの意見は、「内容」に関わらず「敵対関係の表明」と受け止められてしまい、客観的な検討がされないという状況となります。

そして、致命的なのは、属人思考が強い組織でも、上位役職者ほど自社は「内容」判断している、「誰が発言しているか」では判断していないと思っている傾向が強いとされると。

このエントリーを読んで、痛い点を突かれたと思う方は、まだ自らの組織の状況を客観視できているおり、反発を感じて自社はそうではないと思う方は、その罠にもうとらわれてるかもしれません。

内容では無く、「誰が発言したか」で判断している組織では、意見を言うことは「敵対行為」「波風を立てる行為」であり、問題点に気付いていても、いつの間にか誰も何も言わなくなります。

さて、周りをもう一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

すらすら日記。は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。