社会人としての最初のステップを踏めるかは運にも左右されちゃう。
新人スタッフA君とB君は経験も浅く、仕事のコツがまだわかりません。
就職難の時期に、中小規模とはいえ、上場企業に入ったんですから、基礎的な能力は同じくらいです。
会社が主催する業務研修などで基礎力は叩きこまれます。
それでも、経験不足はいかんともしがたく、当然、仕事の最初の成果物はあまり芳しいものではありません。
A君はしっかり仕事を指導してくれる先輩C君がいたので、だんだん上手く仕事をこなせるようになりました。
B君にも指導役のD君がいたのですが、なんにも仕事の指導もしてれくれず、たまに飲み会に連れ出しては上司の悪口や組織の不満を注入したりとか。
こうして、3年ぐらいしたら。
A君は外部の顧客対応も、上司への報告も一通りの仕事は、一人でこなせるようになりました。
B君は、あいかわらず自己流の仕事でレベルはさっぱりで、上司への説明やお客さんへの対応もめちゃくちゃです。
先輩C君とD君、どっちに巡り合わせるかで社会人として大事な最初のステップをこなせるか。
そんな光景を見て、会社の研修とか、本人の資質とか努力とか。
どうしようもない運の部分で、仕事の能力向上に分かれ目がでちゃうこともあるんだな、と感じる初冬の寒い夕刻なのであります。