サービスを受けられるのはお金を払った分まで?、というお話。
この世の中、サービスを受けるためには原則としてお金を払わなければなりません。
もちろん、受けられるサービスはその払ったお金の額までです。
中には、「お客さまは神様だろう」という勘違いをして、わずかなお金を払っただけなのに無限のサービスを要求するモンスターもいたりするとか。
また、世の中には無料であってもサービスが受けられる場所がいくつかあります。
代表的な場所は、市役所などではないでしょうか。
市役所が提供している公共サービスは、税金を原資としており、本当は無料ではありません。
でも、市民が支払う税金は特定のサービスと結び付けられているものではなく、対価性が無いからこそ、それは税金と呼ばれているわけです。*1
「お客さまは神様だろう」のモンスターカスタマーに似て、市役所の窓口でも無理難題を要求する方が見受けられます。
役所の窓口で暴れている方は、税金を払っているんだから「俺にサービスをよこせ」と暴れているのか、それともそもそも税金は払ってもいないんだけど、公務員は市民には逆らえないだろうと無茶を言っているのか。
その心理は、よくわかりません。
繰り返しになりますが、公共サービスは本当は無料ではありません。
私見ですが、対価関係が不明確になるからこそ、暴れる方が出ちゃうではないか、とも推測されますね。
すべてを市場で提供できれば、それには値段がついて、値段とサービスを比較して納得した方だけがお金を払ってサービスを受けられる。
それができればスッキリするわけですが、経済学の教科書を読めばわかるとおり、ある種の公共財は市場に任せていれば過少供給となるため、税金を原資として公共が提供しているわけです。
そうすると、対価がはっきりしないために無理難題を言う方が多発します。
これを解決する方法には、どんなものがあるかはわかりません。
なぜ、こんなことを考えたかと言いますと、そもそも有料なのに、ズルをして無料でのサービス提供を要求するモンスターを見かけたからでした。
本日の参考文献はこちら。*2
コア・テキスト公共経済学 (ライブラリ経済学コア・テキスト&最先端)
- 作者: 板谷淳一,佐野博之
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