マニュアル作りは賽の河原の小石積みかもしれない、というお話。
一定以上の規模の企業ではそれなりに内部統制組織が整備され、社内の規程手続が備えられていることでしょう。
さらに、社内手続に書けないような細かい仕事の手順について、ふだんからマニュアル化することが推薦されているかと思われます。
しかし、そんな中でも・・
「きちんとやる」「ちゃんとチェックする」みたいな、マニュアルになっていないマニュアルしかない状態をわざと維持し、仕事を抱え込んで属人化することで「余人をもって代えがたい」と思わせ、地位の保全を図ろうとする人間は実在します。
また、仕事の手順を効率化しようとすると、仕事が無くなる=自分の存在が不要になると思って猛烈に抵抗する方も。
私はといいますと、マニュアルをせっせと整備して、それを読めば誰でもできるという状態を作ろうとしております。
マニュアルが完成すれば、私は不要になりますので、いつ放り出されても・・という状態になるはずなのですが。
法令の改正や組織の変更に伴って業務自体もどんどん変わりますので、マニュアルが「完成」するということはないかもしれません。
また、次の人がそもそもマニュアルを読もうとしないで感覚でやろうとする方だったり、マニュアルの整備をやる能力が無い方だったりすると、2~3年もすればその完成マニュアルも何の役に立たないお題目になってしまうかも。
マニュアル作りって何やら賽の河原に小石を積むような空しいことかもしれませんが。
それでも、今日も小石を一つ積むことにします。