嫌な人間を一人残らず除けば、良い社会になる?
私はどちらかといいますと経済的自由を重視する方なので、経済右派に分類されるのかもしれません。
でも、貧困・格差の問題にも関心がありまして、その分野についてもいろいろな本を読んできました。
貧困に落ち込む契機として、たいていの場合、職場の人間関係がうまくいかず辞めざるを得なくなり、その後、非正規の職を転々として・・という事例が出てきます。
躓きの契機にはこんな類型が登場します。
暴言連発・人権無視のパワハラ上司。
公私混同勘違いセクハラ上司。
ただ、そこに長くいるだけで権勢を振るうお局おばさん。
頑張ればなんでもできるという精神論おじさん。
最終ボスとして、自分にできることは他者もできると信じるカリスマ経営者。
これらが、個々にだけではなく、それら全員が合わさって総登場します。
弱い人間だけがこれらの犠牲になるわけじゃありません。
誰でも運が悪ければこういう人間に出会ってしまい、被害を受けてしまいます。
貧困や格差をなくす、あるいは緩和するため再分配の強化とかいろいろ言われていますが、こういう人間の悪を放置したままでは、ザルに水を汲むようなものかもしれません。
こういう人間を滅ぼせば、不幸になる方を減らせるのでしょうか。
でも、上に挙げた人の類型は、人間そのものの本質かもしれません。
嫌な人間を一人残らず除けば、良い社会になるというのでしょうか。