「その仕事すらできない」という残酷な現実への直面について。
組織のなかに正社員、嘱託職員、派遣社員、定年再雇用者などいろいろな職制の人が入り混じるのはどこでも普通のことになっていることと思います。
たまに、嘱託職員や派遣社員から正社員に登用されることもありますが、その職制は、身分のように固定性が強いもので、正社員はずっと正社員のままというのが通常。
ところが、定年制度がありますので正社員も年齢を重ねると職制を異動します。
再雇用されると、身分が嘱託雇用で1年更新などになりますからね*1。
今は法令で60歳を超えても希望する方は雇用延長が義務付けられていますが、残る方は6~7割くらいでしょうか。
再雇用された嘱託職員は、もう正社員でなくなり、管理職でもありません。
ところが、いつまでも「この仕事は俺しかできない!」と仕事を抱え込み、若手の意見を完全無視する困った方も。
思うに、「この仕事は俺しかできない」と思いこんでいる方は、
「その仕事しかできない」ので後生大事に仕事にしがみつくのでしょう。
さらに、「その仕事すらできない」という残酷な現実を突きつけられる。
若手には迷惑者扱いされ、ますます意固地になる。
仕事は、人生のすべてではありません。
その仕事ができなくなったからといって人格を否定されるわけでは無いはず・・
仕事ができなくなったら、身を引いて笑っていればいいのです。
今は、そう思っております。
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*1:その前に、役職定年制があって、ある一定の年齢になりますと管理職から外れることもあります