すらすら日記。

すらすら☆

身に付けたい、「自分で調べて考える習慣」について。

仕事でわからないことがあると、

「正解」をすぐに質問してきてその時はいいのですが、次の時も同じことを聞いてくる方、

あるいは、一人でギリギリまで抱え込んでしまって間に合わなくなり大爆発・・という方なども。

でき得れば、どこがわからない点かを明らかにしたうえで、自分でできるところまで調べてくれれば、忘れ果ててまた同じことを聞くというはめにはならないはずなのですが。

「わからないことがあれば、まずは自分でいろいろ調べて手がかりを見つけ、解決の糸口を探す」という作法は、習慣化すれば無意識のうちにやることができます。

仕事に必要な知識はとても幅広いですし、仕事自体が変化して行くので際限がありません。

経験が相対的に多い管理職でも、スタッフにすべての「正解」を教えることは不可能。

なので、スタッフにはわからないことがあった時の

「どう調べていけば手がかりが見つかるのか」

「チェックすべきポイントはなんなのか」

「どういう前例を参考にすべきか、すべきじゃないのか」

などなど、解決法を探るための思考方法を教えられればいいなあ、と。

知識はすぐに陳腐化するけど、自分で調べて考える習慣を身につければ、なんとかやっていけるんじゃないかと。

そんなことを考えております。


理想論でもなく、悲観論でもなく、目の前の現実から。

せっかく苦しい就職活動を経て就職したのに、3年もしないうちに多くの若手社員が辞めていきます。

その大きな原因として、

「経営理念として掲げられている美しい理念」と、

「あまりに理不尽な現場の仕事の現実」の落差に幻滅するということもあると聞きます。

経営者は理想を掲げることも必要なのでしょうが、理不尽な現実とあまりに離れした話ばかりしていると、若手は「言っていることとやっていることが違う」、つまり何も信用できなくなるのではないかと。

一方、中高年社員が、忙しく働いている若手社員の聞こえているような場所で、自社や業界自体に先行きの希望がないという話を大声でしているのも、同じく若手社員のやる気を著しく削いでいるのではないかと。

その「先行きの希望のない状況」を作り出してきたのは、他人事のように会話している中高年ではないか、と。


あまり綺麗事、理想論ばかりでもダメ。

無責任な悲観論でもダメ。


若い方に先行きの希望を抱いてもらって、

未来はちょっとづつでも明るくなる、と長く勤めてもらいたいならば。

目の前の理不尽さを、少しづつでも改めて行こうという現実から着手して行くしかないのでは。


今日はそんなことを考えておりました。



新しいアイデアの弱点の「ご指摘」だけをする人について。

仕事は日々増えていく一方なので、、なんとか既存業務を効率化できないか、イノベーション、などという大げさなものではありませんが、アイデアを絞っております。

そのアイデアは、大規模なシステム投資をして抜本的に仕事を変えるなどというのではなく・・

「こうしたら手順が一つ減るし、電話で確認するというプロセスは無くせるよね」

そんなレベルの積み重ねです。

誰も思いつかない独創的なものではなく、ほぼすべて既存知識の組合せでしかありません。

そのアイデアは思いついた時点では完璧なものではありません。

揚げ足を取ろうとすれば、いくらでもその「弱点」を指摘することができるでしょう。

業務改善のアイデアはみんなで前向きに取り上げて検討する、という合意ができていればいいのですが。

一人でも「ご指摘」だけを自分の役割と勘違いし、自分では何もアイデアを出さないのに、斜に構えて人の言うことの粗さがしを始めてしまう人がいると・・

やがて、そのご指摘にうんざりして誰もアイデアを出してこなくなってしまう。

そういう指摘だけする人に支配されてしまった組織は停滞し、やがては前例踏襲だけが習い性となって腐っていくのではないかと。



あなたの組織に、そういう「ご指摘だけをする人」が混じり込んでいないでしょうか。





企業内で、自らが正しいと信じることを成し遂げるためには、政治力が・・

本日のお題はこちら。

社内政治の教科書

社内政治の教科書

えー、身も蓋もないタイトルだな・・と思われるかもしれませんが・・

一部、引用いたします。

社内政治は影響力のゲーム。信頼関係、実績、専門知識が影響力を作る

議論で勝って上司をやり込めても相手は理屈でかなわないから渋々従っているだけ、仕返しの機会を伺っている

企業は、経済合理性に徹して一体として行動、冷徹に利益を追求するもの・・ではありません。

企業は、生身の人間の集まりであり、そこでは合理性とは程遠いドロドロした情念で人々が動いている・・


そこで、自らが正しいと信じることを成し遂げるためには、「政治力」が必要となる。

政治力といいましても、派閥を作って陰謀をめぐらし、ライバルを陥れて自らが駆け上がる・・というわけではありません。

詳しくはネタばれになりますので、これ以上は内容には触れませんが、自ら組織で働いている者として面白く読めました。

課長クラス向け、とありますが、組織に属している者なら、誰でも。

軽く読めますので、難しい本に疲れたら、気分転換にどうぞ。



社会的に正しく振舞うことを期待されている職業の人々について。

社会的に「正しく振舞うこと」を期待されている職業というのがあるのではないかと思います。

そういう人が、道徳的に見て、倫理的に見て、正しくないことを言うとこう非難される。


「それでも大学教授か」

「社長の地位にある者の言うこととは思えない」

「新聞記者にあるまじき偏見」

「弁護士なのに無知を晒している」


などなど。

思うに、その地位にある者なら、このような言動をするべきだ、という暗黙の社会規範があって、それが破られたと感じたら先のような非難がぶつけられるのでしょう。

しかし、その地位は社会的に正しく振舞ってきたから、そのことを理由として任命されたり、資格を与えられたりするわけではありません。

大学教授になるのに、良心は必要ない。

社長の任命根拠は、よくわかりません。

新聞記者は、ただの一つの職業です。

弁護士は、司法試験に合格すれば、どんなに社会常識なるものがなくても資格が与えられます。


全人格が優れているから、その地位にあるのではないでしょう。

もし、全人格が「正しく」なければその分業の地位に就けないとしたら、その地位にない者は「正しくない」ことになるのかも。

そこまで明確に線引きされた社会もまた、息苦しいのかもしれません。

私はまったく不完全で、正しくない言動もしてしまいます。

なので、そういう人たちに対しても、正しく振舞うことを期待しないように努めたい。

そう思っています。



感情を拠り所として判断している人々について。

私にとっては会話がスムーズなのは、

社外の人では、会計監査人や顧問税理士。

社内の人では、システム部門や事務処理部門など。

判断の拠り所となる基準(法律、会計基準など)が明確であったり、技術的な合理性に支えられている部門の人々であることが共通しています。

それゆえ、こういう投げかけとすれば、どういう反応が返ってくるか予想しやすいからです。



しかし、社内政治で人間関係の根回しなどを得意としているような人物の類型とは、会話が成り立ちにくいと感じております。

経済合理性とか、明文化された判断の基準がなく、反応の根拠が、面子とか貸し借りとか。



「俺の顔を立てろ」

「奴には貸しがある」



そういう不明確で情緒的で、ウェットな感情が根拠になっているか、反応が予想しづらく、思わぬ反対を受けたりも。

いえ、実際には論理的な根拠をもって判断の拠り所としているような人々は少数でしょう。

正しいか、正しくないかでは無く、好きか、嫌い。

最初に挙げたような専門家でも、感情を拠り所として判断している方々も多い。


そういう私自身も、得意な人物類型と苦手な類型を、感情で切り分けしているようです。


職場内の自称「専門家」への対策について。

専門的と思われる金融の仕事でも、そのかなりの部分は「高度な訓練や専門知識を習得していなければできない」という性質のものではないと思っております。

平均的に読み書きができて、四則演算と基本的なパソコンスキルがあればできる。

金融の仕事に限らず、オフィスで行われる事務などの大部分はそのとおりではないかと。

ところが、いたずらに仕事を囲い込んでブラックボックス化し、他の人に触らせないことで自分は専門家であると錯覚しているような類型が観察されます。

「余人をもって代え難い」という状況を作ってしまうのは、組織で仕事をしている以上、あってはならないことかと。

管理職の役割は、「自分は専門家だ、他の輩には俺の仕事は触らせない」などと勘違いしている方のブラックボックスを解き明かし、誰でもできるようなかんたんな仕組みに作り替えることでしょう。

本来、専門家とは柔軟なものであり、世の中の新しい動きに適応して、自らスキルを磨いていくもの。

「俺のやり方」を通そうとする、お局やベテランと呼ばれるような方々は、自称「専門家」でしかありません。

若く将来のある人々に道を拓くためにも、そういう過去の人物には退いてもらわねばならない。



そのために、何ができるか。考えております。



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