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「会計入門」の一歩先を学ぶために。(その3)

さて、第3回です。
会計入門でも、やや専門寄りの本というリクエストでしたので、その方向で続きます。

複式簿記は技術であり、その技術の背後には会計学の理論があります。
財務会計の理論といいましても、私が学んで実務に適用してきたのはあくまで制度会計と言われる、法や規則で従うべきとされる会計の理論であり、純学問的なものではありません。

制度会計は、
財務報告を作成するために直接の利用者する企業、
財務報告を監査する公認会計士たち、
財務報告を読み分析して企業に資金を投じる投資家、
それを規制・保護しようとする監督官庁や証券取引所
あるいはそれらに影響される/影響を及ぼしたい政治家など、

多種多様な利害関係者に囲まれております。
制度会計は、それら利害関係者の間で議論され、様々な駆け引きを経て制定され、改正されていきます。
そのため、制度会計で使用されている財務会計の理論は、全体が整合している美しいものではありません。
それでも、制度の理論を知らなければ議論にすら入れません。

その制度会計である財務会計テキストで、やはりお勧めしたいのはこちら。

財務会計講義(第16版)

財務会計講義(第16版)

毎年改定されます。わずか450ページ弱の簡潔なテキストですが、企業会計原則からはじまって組織再編や連結までカバーしています。
これに書かれている内容をすらすら説明できるようになれば、会計をマスターしたといえるのかも。

とは、いいましても「財務会計講義」は簡潔なテキストであり、こちらで補っています。
こちらは公認会計士試験用の受験テキストのようですが、1・2巻に分かれていてかなり詳しく説明されております。

スタンダードテキスト財務会計論?・基本論点編(第9版)

スタンダードテキスト財務会計論?・基本論点編(第9版)

スタンダードテキスト財務会計論?・応用論点編(第9版)

スタンダードテキスト財務会計論?・応用論点編(第9版)

こちらはかなり難しいので、財務会計講義を読み込んで、だいぶ理解できてきた、という方でないとお勧めはできません。

いうまでもありませんが、基準書はしつこくめくりましょう。

会計監査六法 平成27年版

会計監査六法 平成27年版


続きます。(次回、IFRS編。)

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