苦しくなければ、労働じゃない?
「自己啓発であっても、使用者の明示または黙示の指示があれば労働時間となる」という厚生労働省の指針についての記事が話題になっていますね。
私は労働法については専門家じゃありませんが、使用者の指揮命令下にあれば労働時間だ、という知識くらいはもっております。
以下のお話は、法律論からみたらおかしいのでしょうが、個人的な感想レベルということで。
私にとって労働というのは、
知識や理解力のない他部門や経営まで含めた管理者に「ご説明」したり
自分の考えに固執して従前のやりかたを絶対に変えようとしないお局様を説得したり
若手に変なことを吹き込んだり無意味に脅したりする中高年の暇な人の影響を排除したり。
こういうつらく苦しいことが労働であって、金融・会計・税務の専門知識を使って問題を解決したりするのは「労働している」という感じではありません。
なので、金融や会計の専門知識を習得してアップデートしているのを労働の一部だと言われると、なんだか違和感が。
そもそも、経営管理者から「勉強しろ」とか、言われませんからね。
実際には、前に挙げたつらく苦しいことと、専門知識による問題解決と、両方に対して賃金が支払われているのでしょう。
金融業界だけではないでしょうが、毎日、新しいことを勉強していないとまともに働くことは難しいです。
どこまでが労働時間で、賃金が支払われるべきなのか。
労働法の専門家の意見も待ちたいと思います。