しらさぎ会(12月15日@東京)記録。その5
kindleで遊んでいると時間がいくらあっても足りません。
ちなみに買ったのはこれです。
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非常に使いやすいです、初期設定でわずらわしいことはいっさいありませんし、某楽て(ryの電子書籍端末で苦しんでいる方はぜひこちらへw
いやいや、続きを書きますです、はい。
5.金融取引の「非課税」による銀行行動の歪み
本来、経済活動に中立であるとされる消費税ですが、非課税の存在により対応する前段階税額控除が行えなくなり、銀行業においては多額の「控除対象外消費税額」が発生します。
そのため、銀行はできる限りその発生を抑えようとして行動を変化させます(経済活動への歪み)。
講義の中では、セルフサプライバイアス(業務を外注せずに、できるだけ自社内へ取り込もうとする)という行動の歪みを紹介しましたが、高齢者再雇用制度の議論とこんがらがってしまい、少々失敗しました。
繰り返しになりますが、外注すると(課税売上に直接対応する業務の外注でなければ)、たいていのものは「共通対応仕入れ」として課税売上割合の分だけしか前段階税額控除ができなくなります。
これを避けようとして、同じ費用がかかるなら社内の人材を直接投入することにより業務を行おうとするバイアスが働くと説明しましたが、セルフサプライバイアスの原因が、社内の余剰人員の存在なのか、控除対象外消費税額の存在なのか、説明しているうちにぐちゃぐちゃになってしまいましたorz
欧州の金融機関では、セルフサプライバイアスはけっこう大きい問題になっている・・と文献では読んだのですが、実際に文章にまとめて口頭で説明した際に、なかなか納得してもらうのは難しいな、とも感じた次第であります。
欧州の付加価値税に関しましては、こちらを参照しました。
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