すらすら日記。

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貧困を解決する良い方法を選ぶには?

本日のお題はこちら。

善意で貧困はなくせるのか?―― 貧乏人の行動経済学

善意で貧困はなくせるのか?―― 貧乏人の行動経済学


開発経済学の新しい三部作と言われる「貧乏人の経済学」「最底辺のポートフォリオ」と本書で、三冊とも読み終わったことになります。


医療分野の臨床試験の考え方を応用した
RCT(ランダム化比較試験)の手法を用いて、
様々な場面で、貧困を解決する良い方法の選び方が紹介されております。
RCTは、ある解決手法がたまたま母集団が良かったために成功したのか普遍的に効くのか、ある程度は科学的に判定できるとのことです。
もちろん、RCTの手法も万能ではなく、
ある地域で精緻に効果が測定できたとしても
実施規模や国が異なれば効果はわからなくなるという弱点はあります。


日本国内でも貧困・格差は問題となり始めて久しいですが、
平等を重んじる空気の中で貧困者を被験者として
社会実験を行うのは困難かもしれません。


それでも、政治家や官僚、いや国民の
「善意」によって、かえって貧困を固定化したり
格差を助長したりする誤った政策が採用されたりするのを
見るにつけ、日本でもこのような政策実験が行われ、
改善につながることを希望したいとも考えました。


後の2冊はこちらです。

最底辺のポートフォリオ ――1日2ドルで暮らすということ

最底辺のポートフォリオ ――1日2ドルで暮らすということ

  • 作者: ジョナサン・モーダック,スチュアート・ラザフォード,ダリル・コリンズ,オーランダ・ラトフェン,野上裕生,大川修二
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2011/12/23
  • メディア: 単行本
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貧乏人の経済学 - もういちど貧困問題を根っこから考える

貧乏人の経済学 - もういちど貧困問題を根っこから考える


過去ログもご覧ください。
「貧乏人の経済学」
真実は真ん中辺りに?

「最底辺のポートフォリオ
貧困と金融について。

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