国債を知るためのブックガイド。
誰でも「いま手元にある以上にお金を使おう」とすれば、別の誰かからお金を借りてこなくちゃいけません。
それは個人でも政府でも同じですね。
政府の場合は、「誰かから借りる」ために国債という債券を発行します。
借用証書ですね。
借用証書と言っても、今は全部、電子化されてしまって紙の国債は新しく発行されることはありませんが。
政府の借金といっても内閣総理大臣が借金王になるわけじゃありません。
政府=国であれば、国の借金=国民自身の借金なわけです。
国って、誰のことでしょうか?
国債って何のことか、どんなものかを知ろうとすると、とかく「もうすぐ国債累増でハイパーインフレ!」(F巻さん)とか、「国の借金なんて財務省の陰謀!」(Yいちくん)とか、「国債が暴落しても長期なら平気!」(Sかみさん)など、トンデモな本が出てきちゃいます。
そんなの掴むとアレですので、いくつかブックガイドを。
- 作者: 富田俊基
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/03/20
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二段組みで分厚い重厚な書物ですので、私もまだ全部は読み切れておりません。
日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―(新潮選書)
- 作者: 板谷敏彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/08/31
- メディア: Kindle版
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- 作者: 三菱東京UFJ銀行円貨資金証券部
- 出版社/メーカー: きんざい
- 発売日: 2012/09/15
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
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- 作者: 米澤潤一
- 出版社/メーカー: 金融財政事情研究会
- 発売日: 2014/06/03
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当時の政治家や官僚たちの生の証言が読める、貴重な資料になっているのではないかと。
- 作者: 土屋剛俊,森田長太郎
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/09/05
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じゃあ、国のリスク=ソブリンリスクってなんだろうというお話。
(こちらはかなり難しいです。専門書)
図解入門ビジネス 最新債券の基本とカラクリがよーくわかる本[第2版]
- 作者: 久保田博幸
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2015/05/21
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日本国債先物入門 ──債券市場の指標からこの国の「方位」が分かる![改訂版]
- 作者: 久保田博幸
- 出版社/メーカー: パンローリン株式会社
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日本の国債市場の巨大さすごさについてはもっと勉強してみたいですね。
後は、財政の分野なのか、金融商品としての国債なのか、それともマーケットの一部としての国債なのか、ご自身の関心に合う本を探していけることと思います。