他者を「無価値だ」と決めつける方の価値についてのお話。
「自分が知らないこと=無価値だ」と決めつけて、そんなもの世の中から無くしてしまえという意見を言う方々が散見されます。
この複雑な社会は、分業で成り立っており、それぞれの人々の役割はそれぞれに異なっています。
傍から見えて、非効率だ・無意味だと思われるような役割でも、それぞれ過去からの歴史的経緯や、人々の選択の積み重ねを経て、現在の社会に存在しているわけです。
もちろん、よく考えてみたら、実はその役割が存在理由を終え、なくしてしまった方がよいものもあるのかもしれません。
しかし、本当に不要ならば、社会の人々の選択肢として選ばれなくなり、自然に消えていくことでしょう。
こういうと、既得権を守るために政府に取り入って参入障壁を作っている!人々の無関心に付け込んでぬくぬくと生き続けている・・などという反論もあるかも。
それも、ある面では正しいと思います。
本当にそのような社会に寄生している(?)存在があると思うならば、その存在・役割についてよく調べ、詳しく知ってから、どのような点が非効率・無駄であるかを社会の人々に訴え、堂々と意見を述べればいいでしょう。
冒頭に挙げたような思い付きで「無くしてしまえ」とか言う方は、とても、そのような手順を踏んでいるようには見えません。
社会の人々は、それぞれ違う価値がある存在として尊重されるべきだと思います。
他者を安易に「無価値だ」と決めつける方も、自らが、そんな短絡的な思考に陥っていないか、そう反省するための写し鏡として、価値があるのではないか。
そう考えております。
リンク先は、写し鏡の人の本です。いえ、1冊だけ、昔に読んだことがあります。
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: Kindle版
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (12件) を見る