CGコード実践で、「なれる!優良企業」 ??
はい、コーポレート・ガバナンスの本も3冊目になりました。
- 作者: 武井一浩,井口譲二,石坂修,北川哲雄,佐藤淑子,三瓶裕喜,武井一浩(編著)
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2015/04/23
- メディア: 単行本
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本書は、実際にコーポレートガバナンス・コードの策定メンバーの一員であった武井一浩弁護士(西村あさひ法律事務所)を編著者とし、機関投資家(生命保険会社)、企業実務家(アサヒビールIRマネージャー)、大学教授、バイサイドのアナリストなどとの共著となっております。
具体的な内容の紹介は、ネタばれになりますし、Amazonのレビューなどもご覧いただいた方がいいかと思います(手抜き失礼)。
ここでは、私の読後感を。
本書を読んで、
「これを実践できれば某弊社でも企業価値を向上できる。」
「なれる!優良企業」
ともワクワクするような気分も一瞬味わえたのですが。
ここに登場する企業は、志の高い経営者に率いられ、さらにそれを支える優秀なスタッフ組織も兼ね備え、国際的な競争の場でもじゅうぶんに戦っている優良なところばかり。
同じ上場企業といっても、国内でしか活動しておらず、人材もごくごく限られているところで、こんなのできるわけがない・・という現実に引き戻されました。
かなり分厚い本(本文約400頁+資料集約100頁)ですが、対談形式なのでサクサク読めますね。
CGコードは上場企業の「中の人」だけじゃなくて、投資家の目線でも、理解が必要な新しいスタンダードです。
実務家じゃなくて、投資家として上場企業に対するソフトな規制の動きを知りたい方にもお勧めだと思います。
こちらの過去ログもどうぞ。sura-taro.hatenablog.com