すらすら日記。

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数式なしでファイナンスを理解!という罠の次へ。

本日のお題はこちら。

面白そうだけど難しい、仕事で必要があるけどいきなり難しい教科書は無理・・という人に向けた初学者のニーズは大きく、世にはいろいろな種類な入門書が売られています。

ファイナンス財務会計や経済学と並んで、いつも「学びたい分野」の上位に挙げられております。
本書も、そういう入門者向けの1冊でしょうか。

ファイナンス理論全史」という大仰なタイトルが付いていますが、これは編集が選択したものでしょう。
実際には300ページ弱の単行本で「全史」を書ききるなどというのは不可能で、本書はファイナンス理論の歴史と、それを作り上げてきた人々についても短い物語、といった読み物ですね。

ファイナンスを学ぶ初心者に壁となる数式は全く出てきません。

「数式なしでファイナンスを理解!」
「簿記知識不要で会計の本質を掴む!」
「数学なしで経済学の考え方をマスターする!」

こういうコンセプトの入門書は多数ありますし、実際に売れているのでしょう、次々と新しいものが投入されてきます。
確かに、こういう易しい本は最初のとっかかりとして役立ちますしなんとなく理解できたような感覚にもなります。

でも、こういう「配慮された入門書」だけを読んでも最終的には本当のところでは本質をつかめないようにも思います。

「数式なしでわかります!」という初学者を誘う罠にハマってファイナンスの面白さに気づいたら、やはり分厚い教科書に取り組んで、一度は電卓を叩いてエクセルに自分で数字を入れて「動かして体験してみる」ことで理解が進むのではないかと思います。

以前、ご紹介した「企業価値の神秘」の宮川先生のゼミではこちらが使われているそうです。
罠にハマったその次には、こちらもどうぞ。

コーポレート・ファイナンス 第10版 上

コーポレート・ファイナンス 第10版 上

  • 作者: リチャード・A・ブリーリー,スチュワート・C・マイヤーズ,フランクリン・アレン,藤井眞理子,國枝繁樹
  • 出版社/メーカー: 日経BP
  • 発売日: 2014/06/20
  • メディア: 単行本
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本書、上巻だけで800ページもありますが、数式も噛み砕いてその意味を説明してくれますし章末にはエクセルを使う簡単な練習問題も付いていますので初心者の独学でもイケるかと。

私も、少しづつですが、勉強を進めております。

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