入門書の持つべき特性を備えた、楽しい法学入門書のおすすめ。
本日のお題はこちら。
- 作者: 木村草太,石黒正数
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/11/22
- メディア: 新書
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法学に限らず、入門書というものはその分野にある程度興味関心があるからこそ手に取るわけですが・・
あまりに簡単にし過ぎていい加減な記述になってしまったり、
ページ数を凝縮しようとして文章を詰め過ぎて意味不明になってしまったりも。
本書は、そんな出来の良くない入門書とは異なり・・
社会科学のなかの政治学・経済学・社会学・法学のそれぞれの視点・役割や、
六法といわれる憲法・民法・刑法などがそれぞれどんな法律なのかというさわり、
小説仕立てのストーリーで面白く解説して楽しく読むことができました。
何よりも、巻末に紹介されている「次に読むべき本」を読んでみよう、法学をもっと勉強してみようという気にさせてくれました。
「次も読んでみよう」という気持ちにさせてくれる、これが優れた入門書の特性ではないかと。
私も税法というこれも法学の一分野の勉強をしておりますが、法学部出身でも無く、体系的に法学を学んだことはありません。
最近、税法の勉強が少々詰まっておりまして、視点を切り替えるためにいろいろ読んでおりましたが、これはおすすめです。
高校生でも読める入門書です。
他分野の社会人の方もぜひ。