仕事の前後のつながりへの想像力と興味について。
決められた定型的な仕事だけをしているスタッフ階層の方は、自分のしている仕事が全体の中でどの辺りに位置付けられているのか、なかなか見えません。
そのため、「言われたことだけ」をこなすことだけに集中してしまう。
自分の前工程の仕事をしている人が、その元データを渡すためにどれだけ苦労しているのか、わかりません。
自分の後工程の仕事をしている人が、渡した成果物を何のために利用しているのかにも、理解が及びません。
いわば、想像力というものが働かないわけです。
そういう方は、周りを見ることも無いので、自分の仕事がどういうことに影響を受けているのかもわかりません。
いえ、興味がないのかも。
企業の業務範囲やフローは法令改正や経済状況の変化により、どんどん変わります。
多少なりとも、創造力と周囲への興味があれば、状況が変化した時に、自分の仕事がどう変わるべきなのかということも考えるはず・・
しかし、そういう想像力と興味が欠落したスタッフは、自らは絶対に変えようとしません。
それどころか、直属の上司である管理職が業務を変更するように指示したとしても、抵抗します。
心地よい繰り返しの思考停止は楽。
変えるのは面倒。
変えなければならないことが、理解できないから。
業務命令にすら、抵抗するわけです。
こんな光景があちこちに見えるうちは、なかなか「働き方」というのを変えるのは難しいのかもしれません。