周囲が許容してくれる範囲で求められる「個性」について。
本日のお題はこちら。
クラッシャー上司 平気で部下を追い詰める人たち (PHP新書)
- 作者: 松崎一葉
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2017/02/10
- メディア: Kindle版
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本書の内容の紹介につきましては、Twitterのモーメントをご覧いただくとしまして、こちらのブログでは一つ絞りまして少し、お話を。
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日本の会社が求める人間力というものは群れる力・・口では『個性を求める』と言いながら、それは群れが仲間とみなせる範囲内での個性
この指摘を読みまして、ハッとしました。
わが国の社会は極めて同調圧力が高く、学生時代は「みんなと同じ」であることが強制されます。
しかし、学校を卒業して就職しようとすると、「個性のある人材を求めます」「ユニークな発想を」などという真逆の要望を出されてしまって戸惑うことに。
さて、ようやく就職活動をくぐり抜けて企業に入ると、面接で要望された通り「個性を発揮すること」を求められる。
ようやく矛盾した要求では無かった、そう安心して思うところを主張すると・・
「そういう発想は、我が社では通じない!」などという反応が。
またしても、混乱してしまうことに。
個性とは、その企業が暗黙に定めている範囲内での発揮されることに留まるのであり、本当に突飛な発想をすることは求められてはいません。
そのことは、その企業に長く属している人間にとっては当たり前であり、疑問にも感じない。
なので、その範囲については明示されることはありません。
許容範囲の見極めができない新人は、なんとか試行錯誤と手探りで許される「個性」を突きとめようとする。
やはり、企業も学校の延長であり、同調圧力と「みんなと同じ」は変わっていないのではないかと。
人は、それに耐えられるでしょうか。