会社での専門研修教育は誰のため?
「大学教育は個人利益なので税金(公費)を投入して無償化するのは望ましくない」という財務省の見解が報道されて話題になっております。
私は大学教育などの効果については知見がありませんので、こちらの是非について直接の意見は控えたいと思います。
ただ、こちらの報道を聞いてふと昔のことを思い出しました。
会社の仕事で必要な知識を学ぶために、専門的な外部セミナーなどに会社経費を使って派遣される際に・・
「勉強したことは個人の知識になるのに、なぜ経費を掛けるんだ、自分で行けばいいだろう」
などと文句を言う人がいたことを。
さすがに、お金を掛けて社外に派遣し、専門知識を勉強させなければ日常の仕事すらできないということが理解されたのか、今では、そんなことをあからさまに言ってくる人はさすがにいなくなりましたが。
でも、「みんなが同じでなければ気が済まない」という強烈な同調圧力がある組織であるのは今でも変わりません。
隣の人も、何も学ぶことがなく、自分と同じく無知なままでいて欲しい。
新しいことを勉強しようとする人を「辞めるつもりなのか」などと揶揄してくる。
本音ではそういうことを思っている人が組織の多数を占めているのかもしれません。