怒りの感情はどこへいくのかという疑問について。
おとぎ話の中の聖者様ではない、生身の人間は、誰しも何らかの怒りを抱くことがあること思います。
でも、その怒りをまったく抑えずに感じたままに言葉に出したり、文章に書きだしたりすると、
「あっ、自分はこういう怒りを覚えているのだ」という再確認が起き、
さらにネガティブな感情が再生産されてしまうのかもしれません。
自分で再生産した悪い感情にあてられて、さらに増幅され、ますます怒りが大きくなっていく。
さらに、怒りから発せられた言葉は、その声を聞き、文章を目にした他者の感情まで害して、悪い感情がどんどん広がっていく。
逆に、カッときたら深呼吸して落ち着けば怒りがスッと消えていくとも聞きます。
この場合、怒りの感情はどこへいったのでしょう。
怒りを呑みこむという言い方もあります。
消えずに、腹の中に溜まっていき、いつか爆発してしまうのかも。
その閾値、限界の境い目はどこにあるのかと。
SNSで毎日毎晩、怒りをあらわにしている人々の言葉を見かける度に。
怒りの感情は呑みこんだらいいのか。発散させたらいいのか。
そして、その感情はどこまでいってしまうのか。
そんな疑問が頭をよぎるのです。