自己の選択肢の正しさの確認の方法と程度について。
進学、就職、結婚、転職、独立して自営業になる、離婚する、日本を離れて外国で暮らす。
人生には、いろいろな選択の連続であり、岐路においてどちらかを選ぶことを迫られます。
後から振り返って、自分の選択肢は正しかったのだろうか、と思うこともあるでしょう。
今、それなりに幸せに暮らしていれば、あの時の選択は正しかったとなりますし、
今、ちょっと不幸せで他者の芝生が青く見えていれば、あの時は誤ったなどとも。
上手く生きていると思い、自己の選択を後づけでの理由で正当化するのは誰しもやっています。
ところが、それだけでは不安なのか、自分が選ばなかった道にいる人を「バカだ」「なぜこっちに来ない」などとやっている方をインターネット上で見かけることがあります。
都会であくせく働く会社員の人生はくだらない。
自立して自由に生きよう。
などなど。
幸せの形は人の数だけあるわけですから、自分の選択肢の「正しさ」は自分だけで確認すればじゅうぶんです。
他者には、他者の選択肢があり、それぞれの人生を送っている。
自らの選択が本当に正しかったのか、不安なのかもしれません。
でも、その不安は、他者の選択肢を貶めることでは鎮めることはできません。
それぞれの道を、時々振り返る程度で。
それぞれで歩いていくしかないのではないか。
私は、そう思っています。