すらすら日記。

すらすら☆

逃げ出したはずの場所は。

わかりにくい専門的なお仕事をしていて 一般が好むようなゴルフや野球・サッカーなどには興味がなく、アイドルが好きだったり歴史の本ばかり読んだりするような人です。 仕事も深夜残業やらパワハラ紛いのブラックぶり。話題といえば次のゴルフとか下世話な…

中央経済社の会計専門書での独学のおすすめ。

中央経済社、株式公開企業ですがどうやらオーナー色が強いらしく、Twitter公式アカウントを代表自らが運営して自由な発言をしている!と話題になっておりました。 kabumatome.doorblog.jp 同社は会計分野の専門書を数多く出版しております。あんまり大量に販…

読んで聴けるファイナンス入門講義のおすすめ。

本日のお題はこちら。実況!ビジネス力養成講義 ファイナンス (日本経済新聞出版)作者:石野雄一発売日: 2021/02/16メディア: Kindle版「道具としてのファイナンス」で有名な石野雄一氏の新しいファイナンス入門書が出ておりました。本書、専門の財務担当者で…

答えのない問題の「正解」を売る情報商材屋という人々について。

情報劣位にある者に、優位にある側が正しい情報をお金をもらって教える。ここで売られているのは、情報です。身近なところでは簿記検定や宅建試験の受験指導から、公認会計士や司法試験などの難関国家試験予備校まで、広く世の中で行われています。 これらは…

「戦争は女の顔をしていない」のご紹介。

紙の本が長らく品切れでしたこちら、在庫が復活しておりました。戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)作者:スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ発売日: 2020/02/27メディア: Kindle版今日はこちらのご紹介を。 1941年6月、独ソ不可侵条約を破ったナチス・…

かぼちゃの馬車をめぐる悪と善の逆転物語について。

本日のお題はこちら。スルガ銀行 かぼちゃの馬車事件作者:大下英治発売日: 2021/03/05メディア: Kindle版上京した女性に割安な家賃でシェアハウス「かぼちゃの馬車」を提供し、家賃収入は30年契約で空室が出てもサブリースで保証。 自己資金不要ですべて銀行…

ホロコーストをめぐるいくつかの誤解について。

本日はこちらを再読いたしました。 ブラックアース(下) 作者:ティモシー・スナイダー 発売日: 2021/02/01 メディア: Kindle版 ブラックアース(上) 作者:ティモシー・スナイダー 発売日: 2021/02/01 メディア: Kindle版 高校の世界史にもナチス・ドイツによる…

マイナス金利政策は銀行課税か?

日銀が購入しているETFの信託報酬550億円について、「実質的に税金だ!悪の金融業界は大儲け!」などというヨタ記事を見かけました。 その妥当性はともかく…よく聞きます「マイナス金利政策は実質的に銀行課税だ」というお話を思い出しましたので、その「実…

銀行の審査基準は固定されているわけではないというお話。

危機が到来するとワクワクしてしまうタイプです。さて、市場急落ののなか、「銀行の貸し渋り・貸し剥がしが始まるぞ!」という呟きをお見かけしました。銀行側としては「審査基準があって、それに合わない貸出先を弾いているだけだ」として、それは不本意な…

(速報版)スルガ銀行2019年6月期決算を読む。

スルガ銀行の2019年6月期(4月〜6月、3ヶ月間)の決算が公表されました。 本日8月14日は、法定期限である決算日から45日目ですのでギリギリまで公表を引き延ばしていたことになります。 通常であれば、東証に速報版である短信を開示しそのあと1週間〜10日後…

「お金」に追い詰められても、明るく生きている人々について。

本日のお題はこちら。ぼく、街金やってます作者: テツクル出版社/メーカー: ベストセラーズ発売日: 2019/08/01メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る本書の舞台は「街金」です。 街金は、銀行や信用金庫でお金を借りられなくなった人が、最後の方で…

アマゾンの倉庫で働くこと。ジャンクフードで生存を満たすこと。

本日のお題はこちら。アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した?潜入・最低賃金労働の現場?作者: ジェームズ・ブラッドワース出版社/メーカー: 光文社発売日: 2019/03/22メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る誰かがクリックすると、彼は歩か…

不動産投資に失敗しても、やり直せる手段を選べる社会に。

本日のお題はこちら。作者: 藤田 知也出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2019/05/14メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る日本経済自体の地盤沈下によって年収UP自体が望めないこと、 年金など社会保障制度に対する不信・不安、 超金融緩和環境…

優先株出資と銀行融資の間に。

本日のお題はこちら。地域金融復権のカギ「地方創生ファンド」―共感・感動のスモールビジネスを育て、日本を変える作者: 松本直人出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2019/03/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る投資ファンドといいますと…

スルガ銀行・シェアハウス向け融資の処理状況について。

スルガ銀行の2019年3月期決算短信が開示されましたので、シェアハウス向け融資がどの程度まで焦げ付いているのか、その処理状況はどうなっているのか、読み込んでみました。画像はいずれもスルガ銀行決算短信からの引用です。 www.surugabank.co.jpまずはこ…

普通の人びとによる「普通ではない行為」による不安について。

本日のお題はこちら。増補 普通の人びと: ホロコーストと第101警察予備大隊 (ちくま学芸文庫 (フ-42-1))作者: クリストファー・R・ブラウニング,谷喬夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2019/05/10メディア: 文庫この商品を含むブログを見るナチスによるユ…

楽しく読める会計の役割の歴史的変遷について。

本日のお題はこちら。会計の世界史 イタリア、イギリス、アメリカ――500年の物語作者: 田中靖浩出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2018/10/02メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る今日まで続く複式簿記を使った会計の歴史は、イタリア都市…

ソビエト赤軍による東欧諸国の「解放」の実態について。

本日のお題はこちら。鉄のカーテン(上):東欧の壊滅1944-56作者: アン・アプルボーム,山崎博康出版社/メーカー: 白水社発売日: 2019/02/23メディア: 単行本この商品を含むブログを見る第二次世界大戦下、東欧諸国では、ハンガリーのように権威主義的なホルテ…

社会を正しい「理論」で改造できるという思想の帰結について。

本日のお題はこちら。共食いの島作者: ニコラ・ヴェルト,根岸隆夫出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2019/02/09メディア: 単行本この商品を含むブログを見る1930年代、党内闘争に勝利して独裁権を握ったスターリンが、「階級としての富農撲滅」を目的とし…

戦場における隠したい事実と、誇張したい傾向について。

本日のお題はこちら。兵士というもの――ドイツ兵捕虜盗聴記録に見る戦争の心理作者: ゼンケ・ナイツェル,ハラルト・ヴェルツァー,小野寺拓也出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2018/04/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る兵士たちが故郷…

考えることを諦めてしまう日の到来の順序について。

日々なんとなくこなしている仕事。たいていのは、前の人が作ったファイルをコピーして、それに今年の数字を置き換えていくくらいでこなせていました。従来なら、周りの環境の変化も小さくゆっくりだったので、それでなんとかなっていたように思います。とこ…

簿記検定で身につけられる「会計的センス」の基礎について。

先日行われた日商簿記検定2級で、最近、試験範囲となった連結会計について出題がなされました。 連結会計の出題自体は試験範囲として示されているので、出題自体はまあ当然なのですが、その問題というのがいわゆる「悪問」で、とても2級レベルの受験生が解け…

虚言によって自分とは違う誰かになろうとするのではなく。

インターネットで自分を大きく見せようとしているのか、自分とは違う人格を演じ、嘘がバレて炎上、ひっそりと消えていく人が後を絶ちません。100万円札束 ×10束 ダミー 文字なし帯 レプリカ 42%OFF 1000万円分 インテリア 置物 オブジェ 家具 お年玉 …

「しょぼい起業」がぜんぜんしょぼくない件について。

本日のお題はこちら。しょぼい起業で生きていく作者: えらいてんちょう出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2018/12/16メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る「しょぼい」とありますので、昨今流行りの「テクノロジーを駆使した…

メルカリが納付する法人税に関するお話。

メルカリは企業会計上、赤字ですが、企業所得に課される法人税等を約24億円納付しています。これは、会計上は費用・損失として処理されたものが、税法上は損金として認められないために「ズレ」が生じていることを示しております。これはなぜだろう・・とち…

社会を支える人々に対する、一部の起業家の万能感のようなものについて。

テクノロジーの進歩による万能感にとらわれているのでしょうか。起業家やインフルエンサーと呼ばれる人たちは、得てして既存の社会の仕組みを「無駄だ」「非効率だ」と侮蔑したり、そこに「しがみついている」人々の振る舞いを嘲笑したりします。既存企業に…

こちらが今週の「悪い奴」です。というループについて。

毎週、どこかで誰かが「悪いこと」をしています。そのなかでも、飲酒ひき逃げとか、覚せい剤使用とか。弁解の余地のない「悪事を為した人」を拾ってきて・・マスコミが大々的に取り上げてしつこく繰り返し報道します。こいつは極悪人です! 思う存分、非難し…

RIZAPの事業の成長は何によってもたらされるのか?

RIZAPの第1四半期決算(2018年6月期)が32億円あまりの赤字ということで話題になっておりました。 そこで、経営状況はどんなものだろう・・とIRページにいって、昨年度からの有価証券報告書や短信などを読み込んできました。www.rizapgroup.comまず、昨年度…

なぜ金持ちはより多くの税金を払わなければならなかったのか?

本日のお題はこちら。金持ち課税――税の公正をめぐる経済史作者: ケネス・シーヴ,デイヴィッド・スタサヴェージ出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2018/06/15メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る税金というものは古代より存在しますが、所得税は1…

どこかで聞いたような「思想」の呪縛について。

本日のお題はこちら。10年後の仕事図鑑作者: 堀江貴文,落合陽一出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2018/04/05メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る話題のお二人の対談本ということで、ちょっと読んでみました。 対談をライターが書き起こし…

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